【青春18きっぷ】静岡の長いロングシート地獄を快適に移動する方法!「東海道本線」の途中下車旅に

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1日当たり2,410円という破格の値段でJRの普通列車などに乗り放題となる青春18きっぷ!

新幹線や特急列車には乗車できませんが、格安であることから、青春18きっぷを利用して、首都圏から愛知、関西への長距離の旅行や帰省をしたい方も多いことでしょう!

しかし、東海道本線を長距離移動するときにネックとなるのが、
青春18きっぷマニアの中では難所ともいわれる静岡県!

静岡県をどう通過するかによって、旅の疲れを大きく左右することでしょう!

今回は、普通列車で長距離移動する際に、静岡県を快適に過ごす方法をご紹介!!
この記事を読んで、ぜひ快適な時間を過ごしましょう!

特に、帰省シーズンだと混雑することが多く、なかなか大変です!
静岡県内を少しでも快適に移動するヒントになれば幸いですので、
ぜひ最後まで読んでくださいね!
もちろん、普通の乗車券で移動する方にも参考になる内容です!

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なぜ静岡県は青春18きっぷの難所と言われるのか

東京方面から普通列車で西へ向かう場合、基本的に熱海駅で乗り換えることになりますが、ここから静岡県に入り、鉄道会社もJR東日本からJR東海に変わります。(厳密には熱海駅はJR東日本の駅)

東海道本線の静岡県区間は、熱海~新所原(しんじょはら)ですが、新所原駅の2つ先の豊橋駅が主な乗換駅となります。
今回の記事では、熱海~豊橋を便宜上静岡県区間と呼ぶことにします!

この静岡県区間を快適に過ごす方法を説明する前に、静岡県が難所と言われる理由を説明します。

理由1:静岡県は横に長い

まず、1つめの理由が、距離が長いということです。

仮に東京~大阪を移動するとなると、距離にして距離556.4キロ、およそ9時間の旅です。
そのうち熱海~豊橋間が189キロ、およそ3時間20分ほど!

東京~大阪のおよそ3分の1以上を静岡県で過ごすことになります!

理由2:快速列車がほぼ走っておらず、普通列車がメインである

2つめの理由は、快速列車などがほぼ走っておらず、普通列車のみであることです。

同じ東海道本線でも、豊橋~大垣や、米原以西であれば、快速列車などが走っていますが、静岡県区間は快速列車等の運転が日中はありません
(ただし、ホームライナーが朝・夕限定で運転されます。記事の後半で説明します。)

体感的な話にはなりますが、駅を飛ばしながら走るよりも各駅に停車する方が遅く感じるため、より退屈に感じてしまいがちです。また、ドアの開閉やアナウンスも増えるため、せわしなく感じることでしょう。

しかも、前述の通り静岡県区間はとても長く、その長い区間が普通列車のみということで、余計に長く感じることでしょう。

理由3:クロスシートの車両が少なく、ロングシートの車両がメインである

そして理由3つめが横長のロングシートがメインであることです!
通勤電車にありがちな、数人が横に座るタイプの座席です。

一方で、豊橋駅より西であれば2人掛けのクロスシートの車両がメインで、ゆったり座ることができます。熱海駅より東はロングシートがメインとなりますが、グリーン料金を支払えば特急列車のようなリクライニングシートを採用したグリーン車で優雅に過ごすことができます。

しかし、静岡県区間は、ロングシートの車両がほとんどです!

ロングシートは、景色も見づらいですし、隣に人がいれば人と密着した状態で3時間以上過ごすことになります!

しかも、列車の進行方向とは横に座るので揺れを感じやすく、物理的な疲労もたまりやすくなります!

理由4:大都市より車両が短く本数が少ないので、帰省シーズンは混雑する。

帰省シーズン限定ですが、こちらも静岡県内が大変な理由の1つです!

基本的に、鉄道は利用客が多い大都市では本数が多くて車両も長くなっており、
逆に利用客が少ない地方では本数が少なく車両も短くなります。

静岡県の場合、静岡市近辺を除くと列車は20分に1本、3~6両編成が中心となり、
東京・名古屋・大阪と比較すると少なくなります!

しかし、帰省や旅行の場合は長距離を移動するため、普段の乗客数が少ない区間でもたくさんの人が利用します。そのため、本数が少ない地方の方が意外と混雑することも多いです

そのため、帰省シーズンの静岡県内は大混雑。特に仕事納めの翌日なんかは確実に満員となります。

以上が、静岡県区間が難所と言われる主な理由です!

余談ですが、大垣~米原の間も30分に1本と、本数が少ないです。
近年では、混雑シーズンなどは4~8両編成の車両が走ることも増えたので快適になってきましたが、昔は帰省シーズンに2両編成の車両が来ることもザラでしたので、昔は大垣~米原間が一番つらかったですね。

この記事の読み方

この記事では、移動する方向に合わせて3つに分かれていますので、必要な場所を読んでくださいね!

下り編(熱海→豊橋)

上り編(豊橋→熱海)

共通編

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(下り)熱海駅での乗り換えは1本逃すのもアリ!

東京方面から普通列車に揺られて最初の試練が熱海駅での乗り換え!

東京方面からの列車の多くは15両ですが、熱海駅からの普通列車は5~6両がメインです。

混雑時でなければ熱海駅の時点ではそれほど混むことは少ないですが、
帰省ラッシュ時ともなると、熱海駅で乗り換えた時点で満席となることもあります。

浜松駅までの直通列車であれば2時間半。興津駅で乗り換える場合も1時間ほど立ちっぱなしというのは辛いです。

青春18きっぷ慣れしている人はそのことを知っているので走って乗り換える方も多いのですが、重い荷物を持って座席争奪戦に名乗りを上げるのも辛いものがあります。

そのため、特に先を急がないのであれば、あえて1本逃すというのもアリでしょう。熱海~豊橋間は最低でも1時間に3本の列車が走っていますので、1本逃すデメリットも少ないでしょう。

また、熱海駅には駅ビルもあるほか、歩いて行ける観光地も多いので、食事休憩にしたり、少し観光して気分転換をして長い静岡県に備えるのもアリでしょう!

(下り)興津駅で乗り換える

熱海駅で普通列車に乗り換えたとき、もし貴方が乗っている列車が浜松行きであれば、そのまま浜松まで乗るのが最速ルートとなります!

もし貴方が乗っている列車が島田行き、または静岡行きだった場合は、浜松まで行く途中で乗り換える必要があります。

熱海~浜松間の列車の運行はちょっと複雑で、簡単に表すと下の図のようになっています。

<熱海~浜松間の主な運行パターン>

東海道線静岡運行パターン

熱海~浜松間は日中は1時間に3本(20分に1本)程度の列車が運行されていますが、静岡市とそのベッドタウンを繋ぐ区間である興津~島田間は10分に1本の列車が運行されています。

その運行本数を実現するために、熱海~島田を往復する列車と、興津~浜松を往復列車を交互に運転させることで、2種類の列車の運行区間が重複する興津~島田の運行本数を確保しています。

また、熱海~浜松を結ぶ長距離の列車も運転していたり、図にはありませんが、熱海~静岡の列車もあったりして、かなりややこしくなっています。

これを理解する必要はありませんが、島田行き・静岡行きの列車に乗車した場合、興津駅以降ではおよそ10分後に浜松行きの列車が運転される場合がほとんどです。

しかし、興津駅で乗り換えた場合、始発駅から乗車することになりますので、空いている可能性が高いです!
結果的に同じ列車に乗ることになるので、空いている興津駅で乗り換えましょう!

帰省シーズンでもなければ、興津駅の時点ではガラガラの場合が多く、静岡を出発するころに通常の列車と同じくらいの混雑具合になるイメージです。
ちなみに、12月29日の一番混雑する日に興津駅で乗り換えたことがありましたが、興津駅出発の時点でも立っている人はいましたので、早めに列車を待つ列に並びましょう。
※興津駅で乗り換える場合はホームが変わりますので、跨線橋を渡って改札とは反対側3番乗り場に並びましょう。3両編成の場合、ホームの西側に行き過ぎると列車が来ない場所で待つことになるので、跨線橋より東側で待ちましょう

(上り)島田駅で乗り換える

今度は先ほどと逆のパターンです!

運行パターンの図を見てない方は、見ていただけると幸いです。

愛知方面から東京方面へ向かっていて、静岡行きや興津行きの列車に乗っている場合、熱海駅に到着するためには乗り換えが必要です!

この場合、島田駅から先はおよそ10分後に熱海行きの列車が運転されています。
結果的に同じ列車に乗ることになりますので、島田駅で乗り換えましょう!

こちらも乗り場が変わりますので、跨線橋を渡って次の列車を待ちましょう。

(共通)浜松~豊橋間は、快速・新快速・特別快速のある時間に合わせる

基本的に静岡県内はロングシートの車両だと説明しましたが、例外もあります!

その一つが、快速・新快速・特別快速です!

お隣り愛知県の豊橋駅から岐阜県の大垣駅までは、15分間隔で快速列車などが走っていますが、これの一部が浜松駅まで延長して運転されています。

浜松駅~豊橋駅の間は各駅に停車し、実質的には普通列車として走っているのですが、使われている車両は2人掛けの転換クロスシートとなっていますので、ロングシートよりも快適に過ごすことができます!

しかも、豊橋駅から先は快速列車などとして名古屋方面に向かうので、愛知・岐阜方面に行く場合は豊橋駅で乗り換えることなく名古屋方面へ行くことができます。

逆に岐阜・愛知方面から来る場合は、豊橋駅で乗り換えずに浜松駅まで行くことができます!
快適なうえに乗り換え回数も減るので、かなり快適に過ごせます!

ただし、ネックになるのが運行本数!

浜松まで来るのは快速列車などのうちごく一部だけです。どんな時間でもこの列車を狙えるわけではありませんので、時刻表アプリを見ながら、ちょうどいい列車があるか確認するといいでしょう!

(共通)ホームライナーに乗車する

特急伊那路でも使用される車両がホームライナーで使われます

こちらも時間帯によっては使えるワザです!

基本的に静岡県内は普通列車のみですが、朝夕に数本だけホームライナーが走っています!

ホームライナーとは何ぞや?

という方に説明しますが、簡単に言うと座席が指定されている快速列車!
首都圏で言う湘南ライナーに近いですね!

しかも、普段は特急列車として使用される373系という列車で運転しているため、特急列車と同じ快適なリクライニングシートに座ることができます!

しかも、特急料金は不要で、青春18きっぷでも乗車することができます!

座席に座るための乗車整理券(330円)は必要ですが、特急列車並みの快適な列車に330円で乗車できるとなるとかなりオトクでしょう!

ただし、こちらも時間が限定されているのがネック!

朝・夕のラッシュ時にのみ運転されていうので、この時間帯に静岡を通過する場合にしか利用できない裏ワザとなります!

下に時刻を載せておきましたので、ちょうどいい列車があれば利用するといいでしょう!

2020.3月ダイヤ改正時点(詳しくは時刻表アプリなどでご確認ください。

<下り(朝)>

ホームライナー静岡1号沼津6:55→静岡7:37(平日のみ)
ホームライナー静岡31号沼津7:30→静岡8:16(土休日のみ)

<下り(夕)>

ホームライナー浜松1号静岡18:12→浜松19:11(平日のみ)
ホームライナー浜松3号沼津18:31→浜松20:10(毎日)
ホームライナー浜松5号沼津19:25→浜松21:05(平日のみ)
ホームライナー浜松7号静岡21:13→浜松22:13(平日のみ)
ホームライナー静岡3号沼津20:47→静岡21:28(平日のみ)

<上り(朝)>

ホームライナー沼津2号静岡7:00→静岡7:41(毎日)
ホームライナー静岡2号浜松6:35→静岡7:40(平日のみ)
ホームライナー静岡4号浜松6:58→静岡8:04(平日のみ)
ホームライナー静岡34号浜松6:58→静岡8:04(土日祝のみ)
ホームライナー静岡36号浜松8:29→静岡9:28(土日祝のみ)

<上り(夕)>

ホームライナー沼津4号静岡18:00→沼津18:42(平日のみ)
ホームライナー沼津6号静岡19:00→沼津19:39(平日のみ)
ホームライナー沼津8号静岡20:20→沼津21:01(毎日)
ホームライナー静岡6号浜松19:33→静岡20:34(平日のみ)
ホームライナー沼津10号静岡21:36→沼津22:15(平日のみ)
ホームライナー静岡8号浜松21:18→静岡22:18(平日のみ)

(共通)三島~静岡or静岡~浜松間で新幹線ワープを利用する

そして、一番手っ取り早いのが新幹線を利用するという方法!

ちょっと潔すぎでしょうかね?

普通の乗車券であれば特急券を購入するだけでいいのですが、青春18きっぷは新幹線では使用できませんので、乗車券と特急券の両方を購入する必要があるので、高くついてしまいます!

ただ、なぜ三島~静岡、または静岡~浜松での新幹線をオススメするのかというと、

理由は単純、「安いから」です!

通常、新幹線の特急料金は安くても2,000円近くかかるのですが、この区間の特急料金は990円(自由席の場合)。乗車券と合わせても三島~静岡が1,980円、静岡~浜松が2,330円です!

新幹線は、隣の駅まで乗車する場合、自由席のみ870円~990円という安い特急料金で利用できるのですが、三島~静岡、静岡~浜松などの一部の区間では2駅利用しても安い特急料金で乗車できるので、コスパはかなり良いです!

青春18きっぷ利用者としては余分な支出は減らしたいところですが、本当につらい場合、この区間だけ新幹線を利用することを検討してもいいかもしれません!

乗車券で移動してる方は、単純に特急料金の990円を上乗せするだけで新幹線に乗れますので、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

(共通)朝早く出発する

そして、こちらもシンプルな解決策ですが、朝早く出発することです!

通常の平日だと7~8時が一番込みますが、休日はもう少し遅い時間から込み始めるイメージです!

帰省ラッシュ時だと、9時近くなると満員になることもありますが、早い時間であれば空いている場合もありますので、他の人が活動するよりも前に移動を始めるのが得策かもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

東海道本線の静岡県内を快適に過ごす方法をご紹介しました!

この記事を参考にして、ぜひ快適な青春18きっぷ旅を楽しんでくださいね!

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