突然ですが、みなさん東照宮と言われるとどこを思い浮かべるでしょうか?
日光東照宮と答える方も多いと思います。
しかし、東照宮は日光東照宮だけではないんです!
静岡にある久能山東照宮がその一つ!
なんと、徳川家康が眠っているのは久能山東照宮なんだとか。
今回は久能山東照宮を参拝してきましたので、ご覧ください。
久能山東照宮とは
徳川家康公を御祭神としてまつった全国に複数ある東照宮の一つで、静岡県静岡市にあります。
静岡を愛した家康は、没後は久能山に埋葬するようにと遺言を残し、二代将軍秀忠の命により久能山東照宮が建造されたのです。
日光東照宮より19年前に建造された久能山東照宮は、日光東照宮にも使われた権現造(ごんげんづくり)の建築様式がとられ、彫刻や模様には桃山時代の技法も取り入れられ、江戸時代初期を象徴する建物として、2010年に国宝に指定されています。
拝観料 | 大人500円、子供200円 (博物館との共通券あり) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
公式サイト:https://www.toshogu.or.jp/
アクセス
久能山東照宮へのアクセス方法は2種類。
日本平からロープウェイを使用する方法と、海側から1159段の石段を登る方法があります。
石段を登るルートが表参道とされていますが、1957年にロープウェイが開業し、今では2つのルートからのアクセスが可能です。
2つのルートを比較してみましたので、よければご覧ください。
参拝してきた
社務所受付
ロープウェイを降りてすぐ。または、石段を登ると入り口があります。さっそく拝観料を支払い、中に入ります。
現金のほか、ビザカード、マスターカード、交通系ICカード、waon、nanacoが使用できました。(2020年5月時点)
楼門(ろうもん)
階段を登ると、重要文化財に指定されている楼門があります。ここまで石段を登って来た方は「また登るの?」と思われるかもしれませんが、この階段と御社殿までの階段を合わせて1159段ですので、もう少し頑張りましょう。
久能稲荷神社と厳島神社
参道右手に神社がありました。最初は稲荷神社だけだと思っていたのですが、どうやら2つの神社が同じ屋根の下にある風変わりな神社らしいです。左が稲荷神社、右が厳島神社です。
日枝神社(ひえじんじゃ)
順路に従って右手に進むと、日枝神社があります。大山咋命(おおやまくいのみこと)をお祀りしている神社です。
御社殿(ごしゃでん)
いよいよ東照宮のメインである本殿に到着です!厳密には奥にあるのが本殿で、建物全体は御社殿といいます。
家康公をお祀りする本殿と、参拝するための拝殿を、石の間と呼ばれる一段低い建物でつないでいる権現造(ごんげんづくり)という構造をしているのが特徴。この構造は日光東照宮などの他の東照宮にも使われていますが、その発祥が久能山東照宮と言われています。
日枝神社側から撮影した写真だと、本殿(右)と拝殿(左)の2つの間を、低くなっている石の間で繋いでいるのがわかりやすいと思います。
家康のお墓を目指すべく、御社殿を左手に進み、廟門(びょうもん)をくぐります。
廟所参道
廟門と神廟を結ぶ参道です。静かな雰囲気が漂っています。
神廟(しんびょう)
廟門から40段ほど階段を登り、家康の眠っている神廟に到着しました。
建造当初は小さな祠(ほこら)でしたが、三代将軍家光公により、現在の石造りに改められました。
家康公の御遺命により、西向きに建てられています。御両親が子授け祈願をされたとの言い伝えがある鳳来寺や、家康公誕生の地である岡崎城が西にあるそうです。